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日本とブラジルサッカーの関係はいつから始まった? 1967年パルメイラスとネルソン吉村の衝撃 (2ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo

【歴代得点王に見るブラジル人の存在感】

 このところ得点王は日本人とブラジル人が交互に受賞しているような印象がある。

 そこで、過去ののべ38人の得点王を国籍別で数えてみたら、案の定、日本人とブラジル人がそれぞれのべ15人ずつとなった。その他ではオーストラリアのジョシュア・ケネディ(名古屋グランパス)が2度受賞しているだけで、他の国の選手はすべて1度ずつだった。

 日本のリーグなのだから日本人選手が多いのは当然として、これほど多くのブラジル人選手が得点王を獲得しているということは、Jリーグというリーグにおいてブラジル人の存在感がいかに大きいかというのを物語っている。

 横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)は、Jリーグ創設のころは初代得点王となったラモン・ディアスなどアルゼンチン路線を取っていた(だから、現在でもサポーターがスタンドに掲げる横断幕にはスペイン語のものが多い)。だが、2019年に優勝した年に得点王となったマルコス・ジュニオール(現・広島)をはじめ、最近は攻撃面ではブラジル人選手に頼りっきりだ。

 ブラジル人選手が数多く来日したため、ブラジルとの間には選手獲得のルートが確立しており、通訳をはじめとする受け入れ態勢も整っているので、クラブにとってブラジル人は受け入れやすくなっているのだろう。

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