「コロンビア戦は大事件」と驚く杉山氏。大迫の決勝点には必然性あり (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 日本に決勝ゴールが生まれたのは、そのタイミングだった。本田圭佑のCKを大迫が頭で叩き込んだセットプレーによる得点だった。流れの中から生まれたゴールではないところが、決定力に欠ける日本らしいと言えば日本らしいところだが、このCKに至る直前のプレーでは、今日イチと言いたくなるパスワークも見せていた。

 左で乾、柴崎岳が絡み、本田圭佑、酒井宏樹と右へ展開。中央で構える大迫のポストプレーから酒井宏が放ったシュートに至る流れは、まさに日本らしさの象徴だった。その直後に生まれた大迫の決勝ゴールには、セットプレーとはいえ、必然性があった。

 ピッチを広く使い、プレスの網をかいくぐりながらパスを回し、決定力は低くても、それを何度となく繰り返す。10人のコロンビアには、それが奏功した。セネガル、ポーランドにその戦術が通じる保証はどこにもないが、いまの日本がやれることはそれのみだ。

 その結果、勝てるかどうかわからないが、その路線を追求せずに、好プレーは望めない。次戦、11人のセネガルに対して、日本の長所をアピールできるか。無欲で挑んでもらいたい。

 それにしても、だ。現地での日本人サポーターの少なさには恐れ入る。あるいは32チーム中、最低かもしれない。日本の成績より、僕にはこちらの方が心配になる。

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