2016.01.26

【12球団分析・広島編】マエケンロスより深刻。リリーフをどうする?

  • 前原淳●文 text by Maehara Jun
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

プロ野球12球団、2016年の戦力分析(8)

 ここ数年広島を支えてきたエース前田健太がポスティングシステムでメジャーリーグのドジャースへ移籍。昨シーズン、前田が挙げた29試合15勝(8敗)、防御率2.09の数字は、簡単に埋まるものではない。数字だけでなく、エースとして相手の主戦と投げ合い、味方に安心感を与えてきた貢献度も非常に高かった。前田の移籍で受ける有形無形のダメージは計り知れないものがある。

昨シーズン69試合に登板し29セーブをマークした中﨑翔太

 ただ、いつまでも「マエケンロス」に沈んでもいられない。なにより大事なことは、現有戦力でどう戦うかということだろう。

 先発陣は、昨シーズン14勝をマークし防御率1.85で最優秀防御率のタイトルを獲得したクリス・ジョンソン、11勝を挙げた黒田博樹、9勝の福井優也、そして中継ぎから再び先発に転向した大瀬良大地、2012年に2ケタ勝利を経験している野村祐輔の5人が中心になるだろう。顔ぶれだけを見れば、他球団と十分に渡り合える実力派が揃っている。

 当然、球団は投手力アップのために新戦力を獲得。外国人ではブレイディン・ヘーゲンズ(レイズ傘下3A)、ジェイ・ジャクソン(パドレス)が新加入。ドラフトでは即戦力候補となる岡田明丈(ドラフト1位/大商大)、横山弘樹(同2位/NTT東日本)、仲尾次オスカル(同6位/ホンダ)の3投手の獲得に成功した。

 このなかで先発争いに入ってくるのが、ヘーゲンズと横山。特に横山は「先発6番手どころか4番手でいける力を持っています」と球団関係者が明かすほど評価が高い。先述した5人を押しのけるくらいの戦力が台頭してこそ、厚みが増すというもの。昨年まで先発経験のある戸田隆矢、九里亜蓮らとともに高いレベルでの競争が求められる。