2013.07.24

セ・リーグ後半戦展望。「それでも3位はヤクルト」の根拠

  • 津金一郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Nikkan sports

 首位・巨人と2位・阪神が2.5ゲーム差で幕を開ける後半戦、ペナントを争う2強は8月2日(金)から東京ドームで直接対決を迎える。ここでの首位決戦に向けて、両チームともにオールスター明けの先発ローテーションを再編成した。金曜日からの週末カードに登板する先発投手を、巨人は球宴第1戦MVPの澤村拓一、チームトップの8勝をマークしている杉内俊哉と菅野智之にし、阪神も巨人キラーの榎田大樹、エースの能見篤史、防御率リーグ1位のスタンリッジに入れ替えた。ともに8月27日(火)からの直接対決第2ラウンドで再び先発ローテーションを入れ替える可能性はあるが、当面は週末に2強の3枚看板が登板することになる。

前半戦33試合に出場して、打率.301をマークするなど成長を遂げた山田哲人


 これによって大きな影響を受けるのが、混戦を極める3位争いだ。現在3位の中日から最下位のヤクルトまでが4ゲーム差の中でひしめいている。実績から見れば、CS枠の3番目に滑り込むのは2002年から11年連続Aクラスの中日と予想するのが順当だろう。前半戦は開幕直後にエースの吉見一起が故障離脱し、セットアッパーの浅尾拓也はキャンプからの故障で二軍暮らしが続いて投手陣の顔ぶれは揃わず、打線も井端弘和、荒木雅博、森野将彦といった日本一を知る主力が打撃不振で苦戦した。だが、7月12日に浅尾拓也が一軍に合流した直後の巨人戦で3連勝するなど、オールスター前の6試合を5勝1敗と昇り調子で終えている。

 ただ、後半戦の日程を見ると3位争いの4チームで、最も苦しい状況なのが中日だ。巨人、阪神がともに3枚看板を週末に登板させるため、各チームともに週末の2強との対戦は、できれば避けたいところ。下位4チームの後半戦再開後から9月1日(日)までの週末に巨人、阪神と対戦する試合数を観ると、広島が6試合、横浜が6試合、ヤクルトが3試合なのに対し、中日は15試合もある。中日が2強の誇る表ローテとの対戦で大きく負け越すようだと、クライマックスシリーズへの道は険しいものになる――。