2013.06.25

今や巨人のエース! 評論家7人の「菅野智之」論

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

1年のブランクを感じさせない投球を見せている菅野智之 巨人の注目ルーキー、菅野智之が圧巻の投球を見せている。6月24日現在、12試合に登板してハーラートップの7勝(2敗)を挙げ、防御率2.48はリーグ3位。開幕前は浪人生活による1年間のブランクが心配されたが、そんな不安を微塵も感じさせないピッチングを続けている。一体、菅野の何がすごいのか? 7人の評論家に聞いてみた。

◎山田久志氏(通算284勝、元中日監督)

「最も評価したいのがコントロールです。アバウトにコースに狙うのではなく、キャッチャーの構えたところにピンポイントで投げ込んでくる。ルーキーとは思えないコントロールの良さですよ。ただストライクゾーンに投げるだけでなく、どこから曲げてボールにしようかとか、そこまで計算して投げているんじゃないかな。ボール球にもしっかりした意図を感じます。それに150キロを超すストレートがあるにも関わらず、それに頼ることはない。スライダー、カーブを中心に変化球の使い方もうまい。マウンドでは常に冷静で、自分の持っているすべての球種を使ってバッターを抑えている。本当のピッチングを知っている投手です」

◎野村弘樹氏(元横浜ベイスターズ投手コーチ)

「得意球であるスライダー、カーブはカウント球にもなるし、三振も取れる球。なかでもスライダーの使い方は特筆すべきものがあります。例えば、左打者と対戦するとします。その時、ヒザ元に沈むものと、アウトコースのボールからストライクゾーンに入ってくるスライダー、いわゆるバックドアを投げ分けることができる。スライダーひとつでいろんな使い方をしてきます。もちろん、それは右打者に対しても同じ。だからこそ、左右関係なく抑えることができるし、それが安定感にもつながっています。現時点で課題は見当たりませんが、これから夏場に向け、コンディション作りが重要になってきます。ローテーションを守りながら、結果も残していかなければいけない。肉体的な疲労はもちろん、精神的にも厳しい戦いが強いられる。そこを乗り越えて、うまくコンディションを整えることができれば、15勝は間違いないと思います」