【ドラフト2024】山本昌が上位候補の右投手6人を最終チェック 最速159キロ・中村優斗の評価は?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

山本昌スカウティングレポート2024ドラフト直前〜右投手編

 ドラフト会議を直前に控え、アマチュア野球にも興味津々の山本昌(元中日)が"レジェンド解説"を敢行。左投手編に続き、ドラフト上位候補の右投手6人を分析してもらった。

左投手編はこちら>>

最速159キロを誇る愛知工業大の中村優斗 photo by Ohtomo Yoshiyuki最速159キロを誇る愛知工業大の中村優斗 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る中村優斗(愛知工業大/176cm・81kg/右投左打)

即戦力右腕としては、中村くんが抜けていると感じます。最速159キロとスピードが出ることが知られていますが、私は彼の最大の魅力は変化球にあると見ています。鋭く変化するスライダーをはじめ、どの球種でも空振りを奪える。右腕が上から出てきて、縦変化に勢いがあります。この軌道はプロでも武器になるでしょう。フォームは軸足が折れるのが早く感じますが、トップまでに右肩が高い位置に戻っているので問題ありません。大学の4年間で体幹を強くしたからこそ、このような体の使い方ができるのでしょうね。プロでは先発もできるでしょうが、リリーフならセットアッパーやクローザーとしてすぐ活躍できると思います。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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