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【追悼】ケンコバが語るドリー・ファンク・ジュニアの「不穏試合」 ブロディに吐血・失神させられた"息子"は実在したのか (4ページ目)

  • 松岡健治●取材・文 text by Matsuoka Kenji

【ディンクくんは実在したのか】

――蔵前で行なわれたタイトルマッチは、ドリーさんがブロディに敗れて王座を陥落しました。

「父のベルトを奪った宿敵に、息子がリベンジする図式があってもいいのに、まったく動きはなかった。しかし数年後、その謎がさらに深まる出来事があったんです。確か『ゴング』の記事だったと思うんですが、アマリロにあるドリーさんの自宅を訪問する特集があって。そこで家族を紹介した写真に、ディンクくんの姿がなかったんですよ。

 俺は特集記事を読みながら、ディンクくんを必死に探しました。自宅ではなく別のところに住んでいたのかもしれませんが、それでも記事のなかでディンクくんの近況に触れるべきですよね。何しろ、リング上で吐血失神するという事件を起こし、ファンの記憶に鮮明に残っていた人物ですから。

 だけど記事はおろか、どの写真にも写っていない。結果、一部のマニアの間で『果たしてディンクくんは実在したのか?』という論争が起きました」

――のちの記事で、ディンクくんは医師として活躍していることが伝えられていますね。

「そうですね。ただ、そのディンクくんは、ブロディに失神に追い込まれたディンクくんと同一人物なのか......。ドリーさんが亡くなった今、俺の胸のザワつきをどう収めたらいいのか。記者の皆さんが取材して、なんとか事実を解明していただきたいです」

――私たち取材者側が追究していかないといけませんね。

「ぜひお願いします。さて、続く不穏試合の2試合目は、ファンクスと長州力さん・谷津嘉章によるタッグマッチについて語りましょう」

(中編につづく>>)

【プロフィール】

ケンドーコバヤシ

お笑い芸人。1972年7月4日生まれ、大阪府大阪市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。1992年に大阪NSCに入学。『にけつッ‼』(読売テレビ)、『アメト――ク!』(テレビ朝日)など、多数のテレビ番組に出演。大のプロレス好きとしても知られ、芸名の由来はプロレスラーのケンドー・ナガサキ。

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