次戦は五輪連覇のブラジル。日本女子バレーに王者を上回る武器はある?

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by AFLO

 リオ五輪バレーボール、全日本女子はグループリーグ2戦目をカメルーンと戦い、3-0で快勝した。初戦の韓国戦は1-3で敗れており、予選突破のためには絶対に落とせない試合だった。韓国戦に続き、元全日本の杉山祥子さんに試合を振り返ってもらった。


photo by Ishiyama Shinjiphoto by Ishiyama Shinji【profile】
杉山祥子(すぎやま・さちこ)
全日本のミドルブロッカーとして、アテネ五輪・北京五輪に出場。グランドチャンピオンズカップでは銅メダルを獲得。Vリーグで7度のベスト6をはじめ、ブロック賞3度、スパイク賞、敢闘賞のキャリアを誇る。スピードのある多彩な攻撃と固いブロック力に定評があった。2013年引退後は各メディアで解説をしている。


――五輪初出場のチーム相手で、楽勝が予想されましたが、ストレート勝ちとはいえ、2セット目は5点リードされる場面もありました。そんな試合展開の中、光った選手はいましたか。

「この試合は、韓国に負けてからの第2戦で、絶対落とせない状況で日本がどう試合に臨むかというところに注目していました。カメルーンがどんなチームかわからなかったのですが、力があるチームということは感じました。

 入りはやはり少し緊張感が見られましたが、宮下(遥)が韓国戦に比べて、ミドルブロッカーを積極的に使っていこうという意志をすごく感じました。また、長岡(望悠)がこの大会は好調で、苦しいときに点を取ってくれているのでチームがすごく助かっていると思います」

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