引退の錦織圭は「めちゃくちゃ頭がいい」 杉山愛が指導者としての資質に太鼓判「彼のアドバイスは、どんな人にも刺さる」 (2ページ目)
【指導者としても秀でたセンス】
身長178cmと、決してフィジカル的に恵まれていたわけではない錦織が、世界4位まで上り詰めたことで、日本のみならずアジアの多くの選手や少年・少女たちが、自分を錦織に投影できただろう。だからこそ杉山さんは、「指導者」としての錦織にも大きな期待を寄せる。
「指導者としてのセンスが、圭にはあると思うんですよね。本当に着眼点もいいですし、基礎的な体の動かし方についての造詣が深い。『どう打てばボールに力を伝えられるか』『どのような動きをしていると、体のどの部分に負荷がかかり、ケガになりそうか』というのも、彼は自分の経験も含め、深く理解していると思うんです。
テニス面では、攻め方、ポジショニング、球威......テニスっていろいろな要素が必要なのですが、それをひとつずつ、すべて理解していると思います。それら全部がわかっている人は、なかなかいない。コーチングの資質を、圭はすべて備えていると思うんです。
だからやっぱり圭には、将来的にはコートに戻ってきてほしいなと思います。あそこまで『見る目』がある人も、そういないと思うので。
彼は、天性の感覚や才能を持っています。間違いなく天才は天才なんですが、同時にめちゃくちゃ頭がいい。テニスのレベルがずば抜けて高いのはもちろんですが、常に自分を客観視する目を持ち合わせているんです。
自分のフィジカル的な感覚に加えて、理論もある。その両方を兼ね備えているからこそ発揮できる、ハイレベルのパフォーマンスだと思います。指導者としても、秀でたセンスを持っているのは間違いありません」
10月1日──。錦織圭は「日本テニス界の聖地」こと有明コロシアムで、現役最後の試合を終えた。
プロ転向から、足掛け20年。錦織は、コートを駆ける姿で、ボールと戯れるようなプレーで、そして未踏の地を切り開いて進むその背中で、多くのファンや関係者に希望を与え、世界への道を示してきた。
その旅にひとつの区切りをつけ、新たなチャプターを開く錦織圭に、杉山さんは何を期待するだろうか。
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