リオ五輪予選メンバー発表。世界レベルで見た彼らの実力は?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 日刊スポーツ/アフロ●写真

サッカー・リオ五輪予選が危うい(1)

 来年1月、カタールのドーハで、リオ五輪サッカー・アジア最終予選が行なわれる。日本は4グループのひとつ、グループBでサウジアラビア、北朝鮮、タイと同組。上位2チームが次のラウンドに勝ち上がり、上位3チームが本大会に出場する。

 12月18日、最終予選を戦うメンバーが発表されたが、そもそもこれから日本サッカーを担うべきリオ世代(93年1月生まれ以降)の実力は、世界標準でどこに位置付けられるのだろうか?

12月13日、ウズベキスタンに0-0で引き分けたU-22代表12月13日、ウズベキスタンに0-0で引き分けたU-22代表 今年7月のコスタリカ戦に選出された遠藤航(湘南ベルマーレ)、浅野拓磨(サンフレッチェ広島)、植田直通(鹿島アントラーズ)らはすでにフル代表にも招集されている。また、欧州組の南野拓実(ザルツブルク)、久保裕也(ヤングボーイズ)もヨーロッパリーグに出場するなど進境著しい。

 しかし、J1でレギュラーの座を手にしているのは大島僚太(川崎フロンターレ)などわずか5人程度。代表に選出された浅野、植田にしても、所属クラブでレギュラーとは言えない。さらに言えば、J2でも「ベンチの有力選手」が多い状況だ。

 12月に行なわれた中東遠征では、U-22イエメン、U-22ウズベキスタンと対戦し、2試合連続のスコアレスドロー。ウズベキスタン戦のツートップは、2人トータルしてもJ2で年間5得点だけに、深刻な状況とも受け取れる。

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