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森保ジャパンとチーム作りで大きな開き。W杯初戦のドイツは現在13戦無敗でさらに進化中 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

フリック監督の手腕が光る

 もちろん、3−4−2−1の場合もハイプレスは変わらない。そもそもフリック監督の4−2−3−1は、左SBのラウムが頻繁に高い位置を取るため、可変式3バック的な要素もある。それだけに、3バックシステムで戦う時もスムースに対応できていた印象だ。

 おそらくフリック監督は、短期決戦のW杯では相手の戦術や戦況によって、4−2−3−1と3−4−2−1を使い分けるつもりで、今回の2試合でプランBも使える目途が立ったことも収穫のひとつ。少なくとも、それだけのパフォーマンスを披露した。

 ここまで13試合を戦って、9勝4分けの無敗を継続するフリック監督率いる新生ドイツ。W杯までに残された代表戦は9月に予定されるネーションズリーグのハンガリー戦とイングランド戦の2試合のみだが、そこは本番に向けたチーム作りの総仕上げという段取りになるはずだ。

 現段階において、すでにチームの骨格、選手起用法、基本戦術、オプションなどがほぼ定まってきている状況を見るにつけ、チーム作りは順調に進んでいると見ていいだろう。

 一方、森保ジャパンのチーム作りの進行状況と比べてみると、そこには大きな開きがあると言わざるを得ない。現状、日本の行く末に不安がつのるばかりだ。

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