2021.02.23

今やトレンドの「J2経由J1入りの大卒選手」。今季ブレイクしそうな8人

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by MATSUO.K/AFLO SPORT

 そのC大阪は坂元という成功体験があるからか、今季はJ2経由の大卒選手獲得に熱心だ。加藤の他にも、アルビレックス新潟の新井直人(新潟経営大出身。J2在籍2年)、ジェフユナイテッド千葉の鳥海晃司(明治大出身。同3年)と、ふたりのDFを獲得しているのが目を引く。

 C大阪同様、複数の大卒選手をJ2クラブから獲得したのは、浦和レッズだ。

 栃木SCから移籍の明本考浩はもともと栃木のアカデミー育ちで、国士舘大を経て、昨季古巣の栃木入り。登録はMFながら攻撃力に優れたレフティは、シーズン途中からは主に2トップの一角でプレーし、マルチロールぶりを披露した。結果としてチーム最多タイの7ゴールを挙げたことも、自らのアピールへとつながっただろう。

 同じくFC琉球から移籍の小泉佳穂は、前橋育英高から青山学院大を経て、一昨季琉球入り。1年目は12試合の出場にとどまったが、昨季はトップ下やボランチを中心に38試合出場で6ゴールを記録。攻撃的なスタイルを志向する琉球にあって、ピッチ中央で攻撃にアクセントを加えるプレーぶりで存在感を際立たせた。

 いずれもJ1初挑戦、しかも、J随一の人気クラブでプレーするとあってプレッシャーもあるだろうが、昨季は対戦相手として彼らを見ていたリカルド・ロドリゲス新監督が、個人昇格組の新戦力をどう生かすのかは楽しみだ。

 また、変わったキャリアが目を引くのは、ザスパクサツ群馬からコンサドーレ札幌へ移籍した岡村大八である。

 前橋育英高から立正大を経て、一昨季J3の群馬入りした岡村は、ほとんど出場機会に恵まれないまま、シーズン途中に当時JFLのテゲバジャーロ宮崎へ期限付き移籍。結局、1年目はJFL出場9試合、J3出場3試合というわずかな実績しか残せず、群馬の昇格とともに昨季のJ2初挑戦を迎えていた。

 ところが、身長183cmというチーム屈指の大型CBは、昨季J2で突如覚醒。リーグ戦全試合フル出場の活躍で、群馬の最終ラインを支え続けた。わずか2年でJFLからJ1まで駆け上がった岡村が、日本最高峰の舞台でどんな活躍を見せてくれるのかは気になるところだ。