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【ドラフト2026】ヤクルトの快進撃はなぜ続かなかったのか 「いないタイプ」の投手と山田哲人、塩見泰隆の後継者を探せ! (2ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Masahiko Abe

 ただ、チームは現時点(10月5日現在。以下同)で60勝80敗2分。4年連続のBクラスに沈み、5位以下が確定した。2021、22年とリーグ連覇を果たしてから、5位、5位、6位と低迷が続いてきただけに、来季こそ、せめてAクラスには戻りたい。そんな視点から、再建策を探ってみた。

近江時代は同級生である山田陽翔(西武)の陰に隠れ目立った成績は残せなかったが、大商大進学後に急成長した星野世那 photo by Kyodo News近江時代は同級生である山田陽翔(西武)の陰に隠れ目立った成績は残せなかったが、大商大進学後に急成長した星野世那 photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る

【投手再建のカギは多様性】

 やはり手をつけるとすれば、リーグワーストのチーム防御率3.70に沈み、568失点を喫している投手陣からだろう。

 過去3年のドラフトで、3位以内で入団した6投手のうち、現時点で一軍の戦力として一定の存在感を示しているのは、先発の松本健吾とリリーフの荘司宏太ぐらいという現実もある。だが、過去を悔やんでいても始まらない。その代わり、過去から学ぼう。

 タイプとして、オーソドックスなオーバーハンドばかりに人選が偏ってはいないか。はるか昔、野村克也監督の指揮のもと、9年間で4度のリーグ優勝をやってのけた頃、チームには剛腕、技巧派、サウスポー、サイドハンド、アンダーハンドと、バリエーション豊かな投手陣が揃っていたものだ。

 そこで今のヤクルトにいないタイプ、少ないタイプの投手を探そう。通算188勝のレジェンド・石川雅規が引退し、ただでさえ手薄なサウスポーを、まずは1位で獲りたい。

 チームトップの12勝4敗、防御率2.33をマークした山野太一と、「こんなもんじゃないはず」の高橋奎二が5勝7敗、防御率4.42。ここにもう1枚、先発を任せられる左腕が欲しい。リリーフの左腕となれば、さらに手薄だ。こちらは下位で社会人を狙いたい。

 1位で狙うのは、星野世那(近江→大阪商業大/投手/179センチ・78キロ/左投左打)だ。この左腕は、ちょっとやそっとのことではへこたれない。負けが込んでいるチームに必要なのは、何より「負けん気」だ。加えて、魔球とも呼びたくなるチェンジアップが強い味方になる。

 万が一、指名が重複してクジを外した場合は、渡辺和大(高松商→慶應義塾大/投手/180センチ・78キロ/左投左打)。ピンチになった時のファイティングスピリットが頼もしい。速球と同じか、それ以上に猛烈な腕の振りから繰り出すスライダーは、落下速度がすばらしく、プロでも勝負球になる。

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