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【ドラフト2026】中日の「不可解な指名」は変わるのか? フロント主導で狙いたい3年後、5年後の主力候補たち (4ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Masahiko Abe

 高校生では、佐藤大介(常葉大菊川/外野手/183センチ・80キロ/左投左打)が面白い。現時点ではジャストミート能力に優れた広角打法の打者に見えるが、さらにひと回り筋肉量が増した時、打球に角度がつき、長距離打者へ変身できると見ている。単純なパワーだけではなく、芯でとらえる技術の高さも、プロの長距離打者と共通するからだ。

 遊撃手にも備えがほしい。今季、遊撃手としてリーグワーストの17失策を記録した村松開人の守備面を補う存在として、相羽寛太(静岡→ヤマハ/遊撃手/178センチ・78キロ/右投右打)を推したい。毎年のようにドラフト候補に名前を挙げられながら、社会人で6年間、辛抱強く磨き続けてきた守備ワークは半端ではない。

 守備力の高い遊撃手は、将来を考えればファームにも必要だ。それなら三重に宮本紘成(海星/遊撃手/170センチ・75キロ/右投右打)がいる。さらに広く見渡せば、牧原大成(ソフトバンク)を彷彿とさせる宮崎の「牛若丸」、高田瑛大(都城/遊撃手/175センチ・72キロ/右投左打)も推したい。

 ゴロのほうからグラブにすり寄っていくように見える宮本の守備力。一方の高田は、二塁を守らせても遊撃とは異なる身のこなしを鮮やかにやってのける。

 即戦力だけを追いかけてきた結果が、現在の選手層につながっているのだとすれば、今年こそ「来年」だけではなく、3年後、5年後のドラゴンズを思い描いた指名が必要になる。即戦力の投手を押さえながら、高校生の素材型投手、将来の大砲、守れる遊撃手まで──。チャンスがあるなら、貪欲に獲りにいきたい。

著者プロフィール

  • 安倍昌彦

    安倍昌彦 (あべ・まさひこ)

    1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。

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