2014.02.02

楽天・立花球団社長が語る「田中将大なき未来予想図」

  • 中島大輔●構成 text by Nakajima Daisuke

楽天・立花陽三球団社長インタビュー(2)

 連覇を目指す東北楽天ゴールデンイーグルスは2014年、至上命題を抱えて新シーズンに臨む。昨季、開幕から無傷の24連勝でチームを牽引した田中将大が抜けた投手陣をどうやって再構築するのか、だ。ドラフトで怪物左腕の松井裕樹、さらにソフトバンクの守護神として実績十分のブライアン・ファルケンボーグを獲得したが、果たして十分な陣容と言えるのだろうか。立花陽三社長に話を訊くと、連覇に向けた確かな手応えを明かしてくれた。

将来のエースとして期待がかかるドラフト1位ルーキーの松井裕樹。

―― 昨季、大車輪の活躍を見せた田中投手がヤンキースに移籍しました。24勝を挙げた投手がいなくなり、どうやって連覇を目指すのですか?

「昨年、田中が残した数字で最も大きいのは、24勝ではなく、212イニングを1点台の防御率で抑えたことです。なかでも、212イニングをどうやって埋めるのかが重要になってきます。幸い、ウチの投手陣の平均年齢は若く、まだ伸びる可能性を秘めている。その伸び率で212イニングを埋め合わせできるかどうかでしょうね」

―― 確かに、塩見貴洋選手や釜田佳直選手、森雄大選手など、成長を期待される投手がたくさんいます。

「そうなんです。それと、レンジャーズからトラビス・ブラックリーという投手を獲得しました。僕らの計算では、212イニングのうち120~130イニングを彼が埋めてくれると思っています。そうすると、残り70~80イニングを誰かが埋めてくれればいい。そこは塩見なのか、新人なのかはわかりませんけど、若い投手の伸び率に期待しています」

―― テレビ番組でダルビッシュ有投手が、「マー君のすごさは24勝ではなく、防御率1点台の数字を残したこと」という内容の話をしていました。立花社長はどのような観点で野球を見られていますか。

「例えばピッチャーを見る場合、勝った、負けたではなく、何失点で抑えたのか、どういう点の取られ方をしているのか、ゴロ率はどれくらい高いのかと見るようになります。フライばかり打たれているピッチャーはいつかホームランを打たれるので、ゴロピッチャーにならないといけない。そういうことをずっと勉強してきたので、完全に頭がそっちに行っちゃったんです」