【MLB】20試合本塁打なし、苦闘続く大谷翔平はポストシーズンで「答え」を見つけられるか (3ページ目)
【「シンプルにオフェンスに集中したい」】
大谷がこうした準備を続けるなか、第3戦ではブレーブスのエース左腕、クリス・セールが待つ。大谷はセールに対して通算15打数3安打、打率.200、本塁打なし。ドジャース打線も前回の対戦(8月27日)ではセールに完封負けを喫した(大谷は4打数無安打、2三振)。ベイツは「もちろんすばらしい投手。最大限の敬意を持っている。あとは試合に出て、どちらがより自分たちのやるべきことを遂行できるか。それを見て、結果がどうなるかだね」と語った。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は5日の会見で、2番を打っていた大谷の打順を下げることさえ選択肢から排除していないと明かした。監督の役割はチームにとって最善の選択をすることで、「彼(翔平)は全面的に受け入れる」ともつけ加えた。
20試合、94打席、本塁打なし。だからこそ、ひと振りですべてを取り戻そうとするのではなく、自分がやるべきことを遂行する。大谷自身も今回のポストシーズンでやるべきことについて簡潔に話していた。
「もうシンプルにオフェンスに集中したいなと思っています」
ここ数年、大谷翔平は野球界にいくつもの「答え」を示してきた。投手と打者を同時に続けることはできるのか。日本人打者はメジャーでどこまで本塁打を打てるのか。世界最高峰の舞台でどこまで進化できるのか。そのたびに、想像を超える答えを出してきた。
しかし32歳の秋、大谷はいまだに「答え」を見つけられないでいる。思うようにならなかったシーズンの最後、ポストシーズンの大舞台でその答えにたどり着けるのか。まずはクリス・セールとの対戦で、その続きを見ることになる。
著者プロフィール
奥田秀樹 (おくだ・ひでき)
1963年、三重県生まれ。関西学院大卒業後、雑誌編集者を経て、フォトジャーナリストとして1990年渡米。NFL、NBA、MLBなどアメリカのスポーツ現場の取材を続け、MLBの取材歴は26年目。幅広い現地野球関係者との人脈を活かした取材網を誇り活動を続けている。全米野球記者協会のメンバーとして20年目、同ロサンゼルス支部での長年の働きを評価され、歴史あるボブ・ハンター賞を受賞している。
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