【MLB】20試合本塁打なし、苦闘続く大谷翔平はポストシーズンで「答え」を見つけられるか (2ページ目)
【負傷者リストでの15日間と厳しい評価】
IL入りの15日間は、以前とは違う時間だった。約15分の10月2日の会見中に、自宅での過ごし方を聞かれると、「子どもたちと接する時間が長かったので、あんまり暇な時間はなかったですね」と表情をやわらげ、少し照れながら答えた。家族の重要性について、こう話した。
「ひとりの時だったら、考える時間も長いし、しんどかったのかなとは思いますけどね。いっぱい人がいたので、そこはだいぶ気持ちの面で違いました」
さらに右腕が痛むなか、どのように子どもを抱っこしたのかと聞かれると、「左手で、娘はもう左手だけでいけるので。ちょっと息子は無理ですけど、娘を中心に左手で頑張っていました」と笑みを交えて話している。
32歳になった大谷は、父親としても人生の新たなフェーズに入った。球場を離れれば二児の父。野球だけではない、大谷の現在を知るうえで印象的な場面だった。
そして迎えたブレーブスとの地区シリーズ。だが、大谷は最初の2試合で結果を残せていない。しかも、2024年のワールドシリーズとは違い、ドジャースが試合に負ければ看板選手であるがゆえに厳しい視線を浴びる。
地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のミリアム・スワンソン記者は第2戦後、「ドジャースはショウヘイ・オオタニ問題を抱えている」と書いた。スポーツ専門メディア『ジ・アスレチック』も「懸念の度合いは高まっている」と報じ、オールスター以降、大谷はスイングした球の37%を空振りしており、ナ・リーグで2番目に高いと指摘した。『カリフォルニアポスト』紙はブレーブス投手陣がストライクゾーン中央に直球を投じても、大谷は仕留めることができていないと厳しく評した。
地元メディアの視線が厳しさを増すなか、第3戦前日の5日、大谷は普段と変わらない打撃練習をこなした。アーロン・ベイツ打撃コーチによれば、ティー打撃、マシン打撃など通常のルーティンをすべて消化したという。ベイツ自身は大谷が室内で打っているところを見ていなかったが、「報告はすべてよかった。本人も『よかった』と言っていた」と明かした。
その練習にも、大谷なりの工夫がある。ドジャースでは硬球だけでなく、重さや硬さの異なるボールを使ったマシン打撃を行なっている。なかでも大谷は、球の変化をより大きく再現できる白いボールを以前から好んでいるという。
「2024年には、彼があの白いボールを打つのをすごく気に入っていた。翔平が来てから、我々もあれをより多く使うようになったんだと思う」
ベイツによれば、そうしたボールを使うことで、鋭く曲がるスライダーや浮き上がるような速球など、さまざまな軌道を再現できる。
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