2019.10.03

リリーフ前田健太に心強い数値。
プレーオフへ「いい流れできている」

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • 田口有史●写真 photo by Taguchi Yukihito

 ナ・リーグ西地区の首位を独走し、現地時間9月10日に7年連続18回目の地区優勝を果たしたロサンゼルス・ドジャース。レギュラーシーズン全日程が終了し、プレーオフ、昨年に手が届かなかったワールドシリーズ制覇に向かうことになるが、メジャー4年目の右腕・前田健太の活躍がカギを握っている。

リリーフとしてプレーオフでの活躍に期待がかかる前田 先発投手として今シーズンをスタートした前田は、3月30日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で初勝利を挙げると、5月は登板した4試合すべてで勝ち星を挙げるなど、順調に勝ち星を重ねた。しかし後半戦は一転。8月10日に8勝目を挙げた後はしばらく白星から遠ざかり、デーブ・ロバーツ監督は9月2日、前田にリリーフ転向を言い渡した。

 一部では「リリーフへの”降格”」という報道もされたが、前田のポジション変更は、ドジャースの投手事情も大きく関係している。

 ドジャースの先発陣は、過去に3度のサイ・ヤング賞を獲得したクレイトン・カーショーが16勝5敗、5月の月間MVPに輝いた柳賢振が14勝5敗、100マイル(約160キロ)右腕のウォーカー・ビューラーが14勝4敗と、プレーオフを戦うには十分な投手が揃っている。

 一方で、リリーフ陣は不安を抱えている。前田も「ケンリー(・ジャンセン)以外は決まっていない」と語るように流動的で、2012年から守護神を務めるそのジャンセンも、今シーズンは33セーブを挙げたものの防御率は3.71と、ここ数年に比べると安定感はない。

 そこで白羽の矢が立ったのが、過去2年のポストシーズンでリリーフ投手としての実績がある前田だ。ロバーツ監督は、9月8日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦を前に「ケンタはいわば第2先発。とても重要な役割だ。プレーオフでは、毎試合大事なところで準備させる」とコメントするなど、大きな期待を寄せている。