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【高校野球】早くも始まった2027年ドラフト戦線 埼玉で見つけた190センチ超の大型逸材2人はプロの世界に届くか

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

次代を担う逸材たち〜アマチュア野球最前線
第29回 西武台・深見陵太&山村学園・松本智司

 2026年のドラフト会議は終わったが、スカウトたちは早くも2027年のドラフト会議に向けて動き始めている。高校野球の秋季大会も終わり、各地で来秋のドラフト戦線を賑わせそうな逸材たちが、その存在感を示し始めている。

 群馬県で開催された秋季関東大会は、横浜(神奈川)が健大高崎(群馬)に10対6で勝利して優勝。2年ぶりの関東王者に輝いた。横浜は2年生にして侍ジャパンU−18代表に選ばれた左腕エースの小林鉄三郎や、好打の内野手である川上慧など、新チームも豊富なタレントを擁する。

 今大会はほかにも、潜在能力が高い遊撃手の神崎翔斗(健大高崎)、投打ともハイレベルな湯本琢心(慶應義塾/神奈川)、大舞台を経験した実戦派左腕の渡部瑛太(山梨学院/山梨)といった好素材が注目を集めた。

 そんななか、チームとしての結果こそ振るわなかったが、異彩を放ったふたりの選手がいた。ともに埼玉県の高校に在籍し、身長190センチ超の大型プレーヤー。いずれも現時点で高卒でのプロ入りを希望しているという。そんなふたりの原石を紹介したい。

西武台の大型左腕・深見陵太 photo by Takahiro Kikuchi西武台の大型左腕・深見陵太 photo by Takahiro Kikuchiこの記事に関連する写真を見る

【世代屈指の左腕を追いかけて】

 今秋の埼玉大会を制したのは、花咲徳栄、昌平らを倒した西武台だった。西武台は1988年春に選抜出場実績があり、近年では2024年秋にも関東大会出場を果たしている。

 背番号10をつける深見陵太は、昨年の入学直後から将来を嘱望されていた大型左腕である。身長190センチ、体重79キロ。すらりと伸びた長い手足が印象的で、力みのない投球フォームから最速142キロを計測する。

 深見の大きな長所は、これだけの長身を持て余していない点にある。深見は「自分の長い手足を使いこなすことには自信があります」と語る。長身投手のなかにはフィールディングを苦手とする選手もいるが、深見に苦手意識はない。

 今秋は背番号1をつけた速球派右腕の戸田航碧(こうき)との二枚看板で、埼玉大会を制した。ただし、深見は左肩のコンディションが万全ではなかったため、関東大会までに十分な回復が間に合わなかった。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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