【プロレス】ケンコバが釘づけになった、ドリー・ファンク・ジュニアの「信じられない動き」長州力・谷津嘉章とのタッグマッチで何が? (3ページ目)
それでドリーさんは、『谷津、お前は俺とプロレスしないのか? だったらやってやるよ』といった心境になったんちゃうかなと。だから、レスリングでモスクワ五輪代表にまで上り詰めた谷津に対して、パーテレポジションを取った。谷津に仕掛けられたと受け止めていたなら、ドリーさんもトップレスラーとして引けない。あえてバックを取らせて、そこから自らの実力を見せつけたかったんじゃないかと思うんです。
当時の俺は、ドリーさんが谷津とレスリングスタイルでやり合うのを見て『すごいな』と感動しました。ドリーさんがアマチュアレスリングを通っていたかは知らなかったですが、やっぱりレスリングの実力もすごいんだなと。テレビを見ながら『これは面白いことになるぞ』と興奮していたんですが......」
【存在自体が"不穏"だった】
――そこから何が起きたんですか?
「怒りまくったテリーがリングに入ってきて、谷津さんをドリーさんから引っぺがしたんです。俺はそこからの展開に期待していただけに、『なんでやねん!』ってズッコケましたよ(笑)。
あと、この七尾での試合かどうかは定かではないんですけど、ドリーさんは長州さんにもレスリングの体勢を取って挑発したこともありましたね」
――長州さんはその挑発に応じたんですか?
「そこは"長州力"でした。いっさい挑発に乗らず、荒々しいストンピングで応じたんです。のちに長州さんはいろんなインタビューで『プロレスラーになるということは、アマレスという競技スポーツを完全に切り捨てるということ』と話しています。柔道で五輪を目指していた武藤敬司さんも、『俺と長州さんと坂口征二さんは、プロレスラーになる前に(それぞれの競技を)死ぬほどやってきたから』みたいなことを言ってますよね。
おそらくドリーさんの挑発につき合わなかった長州さんには、そういったプロレスラーとしての哲学があったんだと思います。『そんなことより、もっと派手な試合をしよう』みたいな心境だったんでしょう」
――長州さん、谷津さんというレスリングの実力者に仕掛けたドリーさんは、いわゆるシュートの実力も高かったのでしょうか?
「そこは、もう一度考察しないといけないですね。
少し話は変わりますが、俺はそもそも、ドリーさんって実は"不穏な存在"だと思っているんです」
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