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【女子プロレス】スターダムの三姉妹レスラー・吏南が振り返る、小学6年生デビュー後に味わった屈辱 木村花に救われて「目指す道が見えた」 (3ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Satoshi Dairaku

【ドラフトで味わった「最後に残った」悔しさ】

――2019年、ユニット再編成の「ドラフト会議」が行なわれ、三姉妹がそれぞれ別ユニットに所属することになります。

吏南:そもそも、「私はドラフトで呼ばれない」と思っていました。2018年のドラフト会議では、「指名漏れ」の選手は「スターダム正規軍(のちのSTARS)」へ強制配属になった。私はデビューしたばかりだし、自動的にSTARSに残るのだろうと考えていたんです。

 でも、2019年は選手全員が呼ばれました。羽南は5巡目でSTARSに、妃南は7巡目でQueen's Questに指名された。三姉妹のなかでは、私が最後まで指名されませんでした。当時、私は中学1年生。周囲が「もう指名はない」と受け止めているような空気でした。会場にいる全員から「吏南は選ばれない」と思われているように感じて、すごく悔しかった。

 でも最後に、木村花さんが名前を呼んでくれて、私はTOKYO CYBER SQUAD(TCS)に入りました。姉妹3人が別々のユニットになることを、一番悲しんでいたのは妃南だった。私はそれ以上に、「最後まで選ばれなかった」という悔しさのほうが大きかったですね。

――TCS入りはいかがでしたか?

吏南:間違いなく、私にとってのターニングポイントでした。それまでの私は元気で、いたずらも好き。でも、いわゆる「すごくいい子」でもなくて、そんな自分を出せる場所がなかったんです。

 花さんと出会って、「自分を隠さなくていいんだ」と思えました。花さんのコスチュームを着て"ミニ花"としてリングにも立ちました。そこから自分の目指す道が見えた気がします。

――2020年5月、その花さんが急逝します。

吏南:私は花さんがいなかったらプロレスをやめていた。あの頃、自分はプロレスセンスがないと思っていました。でも、その考えを変えてくれたのが花さん。ユニットのメンバーで練習することもあったけど、花さんとふたりきりのことが多かった。

 私ができない技があると、何度も繰り返し練習させてくれました。本当に身体が覚えるまで付き合ってくれたんです。ハイドレンジア(グラウンド卍固め)も花さんから受け継いだもの。だから、今回5★STAR GPで初優勝できて本当によかったです。

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