2024年のJリーグを沸かせたのは誰か? 活躍が目立った選手を福田正博が評価
■2024年のJリーグが終了し、J1ベストイレブンも発表された。混戦の1年だっただけに、11人以外にも活躍が目立った選手たちがいる。そんな今季を沸かせたプレーヤーを福田正博氏が評価した。
プロ1年目でベストイレブンに選ばれた、鹿島アントラーズの濃野公人 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る
【町田からベストイレブン受賞者が出てもよかった】
今シーズンのJリーグベストイレブンが決まり、2連覇したヴィッセル神戸からはMVPの武藤嘉紀、大迫勇也、マテウス・トゥーレルが選ばれた。FWの武藤と大迫、センターバック(CB)のトゥーレルという攻守の軸が、存在感をしっかり発揮したからこそ辿り着いた2連覇だったと言える。
このほかの選手はGKが大迫敬介(サンフレッチェ広島)、DFが濃野公人(鹿島アントラーズ)、中谷進之介(ガンバ大阪)、佐々木翔(広島)。MFはマテウス・サヴィオ(柏レイソル)と知念慶(鹿島)。FWは得点王のアンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)、宇佐美貴史(G大阪)だった。
リーグ3位のFC町田ゼルビアからの選出はゼロとなったが、GKは谷晃生が選ばれてもよかったのではないかと思う。大迫敬介が相応しくないわけではないが、町田がリーグ最少失点をマークしたことを評価すべきという考えだ。ノミネートには町田のDF昌子源も入っていたが、どちらかがベストイレブンを受賞してもよかっただろう。
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著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。