【ドラフト2026】DeNA悲願のリーグ優勝へ「最後のピース」は投手力 地元の逸材・織田翔希を筆頭に獲得したい実力派たち (4ページ目)
今季プロ2年目で7勝7敗を挙げた岡本駿(徳島城南→甲南大→広島)と阪神大学野球連盟でしのぎを削った的場。しなやかな腕の振りと球道の角度に光るものを感じる。今後、筋肉量が増して出力が上がれば、「岡本超え」も期待できる未完の大器だ。
【DH制へ右の大砲を仕込みたい】
上位を投手中心で固めたなら、ここからは野手でいきたい。
来季からセ・リーグでも導入されるDH制に備える。左打者なら、来季2年目の小田康一郎に、高見澤郁魅、勝又温史らも控えている。ならば「右のスラッガー候補」として、春山陽登(はると/敦賀気比→大阪商業大/外野手/177センチ・90キロ/右投右打)を推したい。
引っ張るだけでなく、逆方向にも長打を打てるのが大きな魅力だ。DH制が始まれば、これまで以上に「打つこと」で一軍への扉をこじ開けられる。右の長距離砲は、今のうちから仕込んでおいて損はない。
もうひとつ手を打っておきたいのが「足」だ。
今季のチーム盗塁数は50。三森大貴らが足で存在感を示した一方、ファームでは森敬斗が20盗塁、梶原昂希が15盗塁をマークした。彼らが来季、一軍で年間を通して戦力になれるとは限らない以上、さらにスピードのある選手を加えておきたい。
2024年からNPBのファーム公式戦に参入したオイシックス新潟アルビレックスBCに、快足のショートストップが現れた。
高義博(たか・よしひろ/関西創価→BCリーグ新潟→オイシックス/遊撃手/172センチ・75キロ/右投右打)は、今季のファーム公式戦でなんと48盗塁。2位に23個もの差をつける圧倒的な走りっぷりで、東地区の盗塁王に輝いた。
しかも、ただ足が速いだけではない。109試合に出場して打率.254、99安打、5本塁打、30打点。シーズンを通して打席に立ちながら、遊撃手として経験を積んだことにも価値がある。圧倒的な走力と守備力があり、打撃でも着実に進歩を見せている。
重量打線をさらに強くするだけが、攻撃力アップではない。塁に出れば相手バッテリーを揺さぶり、次の打者への配球まで変えてしまう──。そんな「足」という武器を加えることも、リーグ優勝までの最後の数ゲーム差を埋めるひとつの方法ではないだろうか。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
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