【ドラフト2026】オリックスは宮城大弥の離脱で即戦力左腕は「2枚獲り」 三遊間のバックアップに右の大砲候補も (3ページ目)
今季、紅林は遊撃で5失策、宗は三塁で7失策。安定感のある三遊間だけに、生半可な選手ではアンダースタディは務まらない。
そんな緊張感を持って人選した結果、挙がってきたのが光弘帆高(履正社→明治大/遊撃手/178センチ・84キロ/右投左打)だ。名手と評された宗山塁(楽天)のあとを継ぎ、名門・明治大の遊撃を守る。スマートで端正なプレースタイルだった「先代」とはひと味違い、時に豪快でパワフルに映るフィールディングながら、その精度も高い。
三塁手なら、伊藤櫂人(大阪桐蔭→中央大/三塁手/178センチ・84キロ/右投右打)でどうだろう。2022年の選抜優勝の経験値に加え、堅実なフィールディング能力を備える。大砲候補として期待される内藤鵬が足踏みしているのなら、追い抜いてしまえばいい。光弘と伊藤が加入すれば、一級品の打球スピードを持つ野口智哉もうかうかしていられない。
そして、打線にもさらなる迫力がほしい。今季のオリックスは96本塁打でパ・リーグ最少。来季、すぐにでも長打力を上積みしたいのであれば、柴崎聖人(岐阜第一→大阪経済大→王子/外野手/173センチ・85キロ/右投左打)は魅力的な存在だ。
右の大砲候補は、高校生に人材を求めたい。「中村剛也(西武)になれる男」と私が見込んだ田中諒(日大三/捕手/180センチ・95キロ/右投右打)か、練習試合で4打席連続本塁打を放った保西雅則(ほにし・まさのり/日本航空石川/投手/190センチ・100キロ/右投右打)はどうか。
田中の肩と身体能力を考えれば、三塁手としての可能性も秘めている。保西は投手としても150キロ前後の速球を投げ込むほどのパワーの持ち主だ。
宮城の長期離脱を考えれば、今年の最優先課題は、即戦力投手、とりわけ左腕の確保だ。その一方で、三遊間の次世代候補と将来の大砲も仕込んでおきたい。もし左腕と右の大砲候補をともに獲得できれば、今季4位からの巻き返しだけでなく、その先のオリックスを支える骨格まで見えてくるはずだ。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
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