解説者7名がセ・リーグの順位を予想。
変則ルールがDeNAをあと押し!?　 (5ページ目)

◎斉藤和巳氏

１位　広島
２位　中日
３位　巨人
４位　阪神
５位　DeNA
６位　ヤクルト

　戦力的に抜き出たチームがないなかで、主砲・鈴木誠也を中心とする打線がいい広島を１位に挙げたいと思います。新人の森下暢仁を加えた投手陣が期待どおりの勝ち星を挙げられるかがカギになりそうですが、総合力は高いです。

　２位は、期待値も込めて中日です。春季キャンプで見たブルペンは活気があり、そのなかでも梅津晃大の投球は目を見張るものがありました。彼がシーズンを通してローテーションを守ることができれば、投手力は劇的に上がります。

　また、昨シーズンは１点差で敗れる試合が多かっただけに、接戦で勝てるチームづくりは急務です。選手個々の能力は高いだけに、どういうオーダーを組めば得点力が上がるのか。首脳陣の手腕に注目したいですね。

　昨年、セ・リーグを制した巨人ですが、15勝を挙げた山口俊（ブルージェイズ）が抜けた穴は大きい。エース・菅野智之に次ぐ投手が出てくれば、リーグ連覇も十分にありえると思います。

　４位に阪神、５位にDeNAを挙げましたが、ともにＡクラスに食い込むチャンスはあります。阪神は得点力不足さえ解消されれば、優勝争いに食い込んでくると思います。
DeNAは筒香嘉智（レイズ）が抜けたとはいえ、新外国人のタイラー・オースティンはやってくれそうな気配がありますし、投手陣も若くて力のある選手が揃っている。

　ヤクルトは、ウラディミール・バレンティン（ソフトバンク）が抜けて攻撃力の低下が気になります。とはいえ、村上宗隆といった若き大砲もいるので、勢いに乗れば面白い存在になりそうです。ヤクルトの快進撃が見られれば、さらに"混セ"は色濃くなりそうです。