観客数激増・チーム数倍増で7シーズン目を迎えるDリーグ ソフトバンク榛葉会長は「スポンサーというよりパートナー」 (3ページ目)
神田 榛葉さんに最初にお伝えしたのは、「まずは2分15秒のダンスを見た時のシンプルな感想、ファーストインプレッションが大事です」ということでした。最初はダンスの上手い下手を判断するのは難しいと思いますので、知識ゼロの状態で見るアートと同じで、「なんか好きだな」という感覚でいいと思っています。
そのあとに、HIPHOPやブレイキンなどチームが軸としているダンスジャンルや、チームが大事にしているコンセプトなどの情報を追加していくと、作品の謎が解けるように理解が深まっていくのかなと思います。最終的にはダンサーのパーソナリティーまでわかっていくと、より面白くなっていきます。それが理想ですね。
――ソフトバンクの社員の間でDリーグの話題が出たり、Dリーグに観戦に行く人が増えたりといった反響はありますか。
榛葉 とくにこの数年、大きな盛り上がりを感じていて、非常に手ごたえを感じています。スタート当時はコロナ禍ということもあって無観客で開催していましたが、今は社員への観戦枠に毎回応募者が多く、抽選になっています。まさに争奪戦ですね。
――ソフトバンク社内も非常に盛り上がっているということですが、Dリーグとしてはどんな面で盛り上がりを感じていますか。
神田 大きいところで言うと、お客様の層です。これまでダンスのショーを見るのはダンサーが中心だったのですが、それに加えて今では一般の方々、まったくダンスに関心がなかった方々も来てくれています。Dリーグはそんな方々にどうダンスを届けるかに重きを置いてきました。ここ最近とくにこの変化のスピードが上がっていると感じます。
それからDリーグとしてこれまでさまざまな変化、チャレンジを試みてきましたが、そのひとつが「シンクロ」(※)です。ダンスは感覚的であり、定性的に見る側面が多くて、勝敗を分けるのが難しかったんです。そこでぴったりそろえて踊るシンクロを導入しました。
※シンクロパフォーマンス:出場する8名全員のダンスがそろっていたかを評価する項目
導入当初は反対の声がすごかったです。「ダンスへの冒涜だ」とか、「なんだこのルールは」とか言われていましたが、シンクロはダンスの実力に関係なく練習の量で結果が変わります。また、ジャンルが違うダンス対決なので、統一規格が必要だと我々は考えました。感性を中心としたグルーヴではなく練習量で結果が出ることもあり、公平性が担保できたと感じています。それによってひとつのイノベーションが起きました。
KOSÉ 8ROCKSのシンクロ。ブレイキンでシンクロに挑戦し、新たな魅力を引き出している ©D.LEAGUE 25-26この記事に関連する写真を見る榛葉 導入したのは、3シーズン前くらいでしたか。
神田 テストを始めたのがまさに3年前からです。
榛葉 シンクロは、ダンサーの技術の面でもジャッジの面でもどんどん進化してきていますよね。前例のない、非常に面白い試みですので、大いに期待しているところです。
神田 このシンクロ票のほかに、観客がジャッジする「オーディエンス」の票、エースダンサーの個人スキルを評価する「エースパフォーマンス」の票などもあって、そこにダンスの実力が掛け合わされることによって、競技性が増したと感じています。
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