【男子バレー】大塚達宣はアジア大会のハードな日程を「求めていた」 ロス五輪サバイバルへ大アピール (3ページ目)
【充実の大会で得た自信】
ロス五輪の出場権を手にし、これからは日本代表12名の枠を争う熾烈な戦いの始まりでもある。大塚にとって大きなアピールの場となったのは事実で、「長い時間コートに立てて示せたものがたくさんあった」と手応えを語る一方、もっと広い視野で得た収穫も口にする。
「夜の試合が続いて、疲労もたまっていたせいか、あまりよく寝られない日も多くて(準々決勝の)カタール戦は目がチカチカして、グルグル回っているような感じで体調もあまりよくなかったんです。でも、その時に代わって入った後藤(陸翔)選手がすごく活躍して、コートを盛り上げて、クオリティの高いプレーを出していた。新井(雄大)さんも同じで、出番は少しでしたけど、同じポジションの選手が決めるべきところで決めている姿を見るとすごくうれしい。
出られない選手が、どれだけ『出たい』と思っているかは、僕もよくわかるので。年齢や立場に関係なくみんなで話し合いながら、誰かに頼る、任せるんじゃなくひとつのチームとして戦えた。ハードではありましたけど、いい(代表)シーズンの締めくくりになりました」
決勝の翌日は大会の最終日。ソフトボールやビーチバレー、セパタクローやレスリングなど同日にメダルを獲得した選手たちとともに男子バレー日本代表チームもメダリストセレブレーション、閉会式にも参加した。だが、その場に大塚の姿はない。10月18日から始まるミラノでのクラブシーズンに向け、決勝翌日の5日には機上の人となったからだ。
実に慌ただしいスケジュールではあったが、銀メダルと、「いいシーズンだった」という手応えと自信を得た。何より、決勝で対峙したイラン代表のロベルト・ピアッツア監督は、ミラノで2シーズンを一緒に戦った間柄。いわば、イタリアでの師でもある。
「もっといろいろやってくると思ったんですよ。僕のことを全部知っている人ですから。そこをなんとかこじ開けてやろうと思っていたんですけど(笑)、そこまでじゃなかった。でも、試合中に何度も目が合って、僕が決めると『やりやがったな』という顔で見てきたかと思えば、ブロックされたら『止めてやったぜ』という顔をしてきたり(笑)。決勝という大一番でも、そんなふうにコートに立つことを楽しみながら戦うことができたのもうれしかったし、楽しかったです」
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