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【プロ野球】阪神・藤川球児は岡田彰布の野球をどう進化させたのか? 江本孟紀が解き明かす球団史上初のリーグ連覇の舞台裏 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Hiroshi Suido

── 遊撃と左翼のポジションは流動的でしたね。

江本 上位5人に続く安打数を見ると、髙寺望夢が73安打、前川右京が41安打。遊撃を守った選手では元山飛優が37安打、熊谷敬宥が35安打、木浪聖也が32安打です。そういう選手たちをどう組み合わせるかというところでしたね。

【髙橋遥人の覚醒と若手投手の台頭】

── 投手陣はいかがでしたか?

江本 言うまでもなく大きかったのは、プロ9年目の髙橋遥人でしょう。これまで何度も手術を経験し、昨年は8試合で3勝。その苦労人が今季は開幕からローテーションを守り、開幕10連勝を飾った。4月から5月にかけては3試合連続完封を含む4完封です。3試合連続完封なんて、いまどきなかなかできませんよ。阪神では1966年のジーン・バッキー以来、60年ぶりの快挙です。

── 今季、髙橋投手は23試合に登板して16勝3敗、防御率1.87、159回を投げて150奪三振。完投は5、完封も4つありました。

江本 大飛躍ですよ。やっぱり、こういう軸になる投手がいたことは大きかったですね。

── 一方、リリーフ陣では石井大智投手が2月に左アキレス腱を断裂し、長期離脱しました。

江本 昨年は50試合連続無失点というプロ野球記録をつくり、防御率は0.17。ほとんど点を取られず、走者も出さなかった。昨年の優勝における貢献度は非常に高かった。その石井が開幕からいなかったわけですから、救援陣のやり繰りは難しかったと思います。

── 藤川監督は自身もリリーフ投手として活躍しただけに、うまくやり繰りできたのでしょうか。

江本 それはあまり関係ないと思いますけどね(笑)。誰の野球を参考にしているのかはよくわからないけれど、調子のいい投手をうまく見極めていた印象はありますね。

── 藤川監督はメジャーから帰国した2015年に高知ファイティングドッグスでプレーしました。石井投手もドリス投手も、江本さんが総監督を務める高知に在籍した経験があります。

江本 ドリスは藤川監督と2013年にカブスでチームメイトでしたし、その後、高知ファイティングドッグスを経て阪神で活躍した。石井も高知から阪神に入りました。3人とも高知に縁があるというのは、不思議なものですよね。

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