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【プロ野球】高木豊が語るFA注目の広島3選手の動向 坂倉将吾は「どの球団も無理して手を挙げる必要はない」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【森下、床田は引く手あまた】

―― 一方、先発ローテーションとして計算が立ち、通算60勝(59敗)を挙げている森下投手については、どう思われますか?

高木 FA権を行使しそうな気がします。やっぱり、あれだけ援護点がないのはつらいでしょうし、僕は出ると思います。今季(7勝11敗)もそうですが、防御率がよかった昨季(2.48)も負け越していますよね(6勝14敗)。援護がないだけで、もっと勝っていてもおかしくないピッチャーです。

――獲得に動きそうなチームは?

高木 どのチームが動いてもおかしくないです。同じセ・リーグでも、巨人は「ひとりでも多くピッチャーが欲しい」というチームですし、DeNAもヤクルトもそう。中日も大野雄大や涌井秀章らが年を重ねていてもう1枚先発が欲しいでしょう。

 森下は今季、一時期は登録を抹消されていましたが、上がってきてからずっといいピッチングを続けていました。だけど、援護がなくて勝てなかった。僕だったら10勝しているのと同等の評価で獲りますよ。

――通算65勝(59敗)を挙げている床田投手はいかがでしょうか?

高木 森下と同じく、床田を欲しいチームも多いでしょうね。例えばオリックス。最多勝を獲得したアンダーソン・エスピノーザの去就が定かではありませんし、手術した宮城大弥や山下舜平大の復帰が不透明で、計算できる先発ピッチャーの枚数が足りません。今やオリックスの先発の柱となっている九里亜蓮が、広島からオリックスへ移籍した前例もありますしね。

 床田もやはり、いいピッチングをしてもなかなか援護してもらえません。エラーでも足を引っ張られるので、床田自身も勝てるチームに行きたいと思うんです。今季の防御率は2点台(2.76)ですし、ある程度点を取ってくれるチームであれば10勝はしていますよ。

 ただ、森下との兼ね合いがあるんじゃないですか。例えば、森下がチームを出るとなると契約面で重宝される可能性があるので、残る選択肢も出てきても不思議ではないです。そういった駆け引きもあるような気がしますね。とにかく、坂倉、森下、床田が今年のFAの目玉になることは間違いありません。

(後編:阪神のFA取得選手たちの移籍・残留をどう見る? 他のセ・リーグ球団の動きも予想>>)

【プロフィール】

高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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