【木村和久連載】変化しつつあるメンバーコース 団塊世代の引退&少子化加速による影響とは? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa

 他に、倶楽部の経営サイドがどういう努力をしているかというと、たとえば東急系のリゾートコースでは、老後の倶楽部ライフを支援するために、10年間の期間限定会員を募集しています。

 定年を過ぎてゴルフをやっても、あと10年ぐらいか。だったら、割安な10年会員でいいや――そんなリクエストに応えてのものですね。もちろん、期間限定でも正会員と同じ待遇です。

 競技には出ないし、倶楽部運営側にも行かない。そういう人たちに対して、ビジターよりも勝るサービスがあれば、「まだメンバーでいたい」って思う人もいますしね。

 今、自分がメンバーでよかったと思うのは、専用ロッカーにキャディバッグを置きっぱなしにできること。だから、宅配便を使わずに手ぶらでゴルフ場に行ける。電車派としては、ものすごく助かっています。

 今のコースが"終の棲家"になるのか? 自分でも今後どうなるか、楽しみにしています。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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