吉田優利が満を持して米女子ツアー初挑戦へ「しっかり準備して、挑もうという気持ちが強かった」

  • PR 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook

今の心境を語ってくれた吉田優利(本人提供)今の心境を語ってくれた吉田優利(本人提供)■吉田優利選手 インタビュー

 世界最高峰の舞台、LPGA女子ゴルフツアーに初参戦する吉田優利。年明けからトレーニングを続け、満を持して、日本時間3月22日(金)から開催する「ファー・ヒルズ・朴セリ選手権」(カリフォルニア州)でデビューする。WOWOWでそのプレーの模様は余すところなく放送されるが、果たして海外でどんなゴルフを見せてくれるのだろうか。今の心境、そしてシーズンの展望を本人に直撃した。

オフ期間のトレーニングで成果を実感

――いよいよ米女子ツアー1年目がスタートしますが、現在の心境は?

 どんな1年になるかまったく想像できないので、楽しみと不安の両方あります。でも、高校生の時から日本ツアーでプレーして、いずれアメリカには行こうと思っていました。あまり周りの人に言ってなかったので、「行きたいの知らなかった!」って驚く人も多いです(笑)。自分のなかでは、いいタイミングで行けるので今からワクワクしています。

――オフはどこで、どのように過ごしていましたか?

 今年1月末から2月末まで宮崎県にいました。ラウンドは少なくて、基本的にはトレーニングをメインに合宿していました。全体的なフィジカル強化、ゴルフに関してはトラックマンを使ったデータを見つつ、自分のスイングを固めるための練習にたくさん時間を使いましたね。

――フィジカルを強化した理由は?

 しっかりとボールに力を伝えるためです。あとはアメリカで1年間、戦ううえで体力が必要というのもあります。もちろん下半身を強化することでショットの安定性にもつながる。自分では体つきも大きくなったと思っていて、トレーニングの成果を感じます。何年か前の写真と比べると、変わっているのがわかるので、きついトレーニングを続けていてもモチベーションに繋がります。フィジカル面を向上させることもひとつの目標です。

――スイング作りで意識した部分はどこでしょうか?

 ビジネスゾーン()の数値は以前から気にしていた部分です。クラブがどれくらいインサイドから入ってきて、どれくらいの角度から当たって抜けていくのかとか、ヘッドスピードとボールスピードもかなり意識して練習してきました。
※スイング中の腰から腰までの範囲で、ボールを中心としたスイングの下半分の半円を指す。

――慣れた日本とアメリカとではコースが違うので、試合中にはいろんな引き出しが必要になりますが、そうしたことも意識していましたか?

 そういう部分も含めて、ショートゲームの練習を増やしました。ただ、すべてが初めてプレーするコースなので、いろんなシチュエーションを想定しながら、技術を上げることにフォーカスしてきました。本当に知らない土地で回れるゴルフは想像できないからこその楽しみがあります。

――充実したオフを過ごせた感じはありますね。

 約1カ月という長い期間でしたが、いい時間だったと思います。エンジン全開というよりかはゆっくりと上り調子になるように準備してきましたから、とても充実していましたよ。

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