【プロ野球】高木豊は阪神のFA取得選手たちの移籍・残留をどう見る? 他のセ・リーグ球団の動きも予想 (3ページ目)
【リリーフ陣はどこも欲しいだろうが......】
――中日の藤嶋健人投手、ヤクルトの星知弥投手ら実績のあるリリーフピッチャーもFA権を取得しています。
高木 今年の中日は、逆転負けが40回ありますよね。中継ぎを強化しなければいけないという点で、藤嶋は頭数に入っているはずです。昨年まで5年連続で50試合くらい投げていて、今年は勤続疲労もあったと思うんです。そういったことを考慮すれば、チームとして引き留めますよ。ただ、球団からの扱いが悪いと感じれば、「出たい」と思うかもしれません。
手を挙げる勇気があるかどうかじゃないですか。ずっと同じ使い方をされているので、環境を変えたいという気持ちが芽生えるかもしれませんし、実績のある中継ぎはどこも欲しいですから。ただ、金銭や人的補償が伴うBランクとみられているので、ある程度慎重にはなると思いますが。
星は今年頑張りましたよね。50試合に投げてリーグ3位の33ホールドポイントを挙げました。Cランクとみられていることもあって、興味を示すチームはあると思います。ただ、あくまで僕の感覚ですが、星はヤクルトに居心地のよさを感じているように見えます。ある程度納得できる契約内容であれば、残りたい気持ちが強いんじゃないかなと。FA権を行使する選手はちょっとギラギラしていますが、ほかのチームで新たな競争をしようとするようなタイプには見えないんです。
――今あるものをしっかり守っていくタイプ?
高木 そんな感じに見えます。それと、パ・リーグであれば、星と似たタイプのリリーフピッチャーはたくさんいます。パワーピッチャーがひしめくパ・リーグにおいては、むしろ星の球速が遅いくらいなんです。今年の成績を見るとよくやったなと思いますが、移籍するとしてもセ・リーグでしょうね。セ・リーグの各チームは抑えられた印象が強いと思いますし、星がFA権を行使すれば手を挙げるチームはあるかもしれません。
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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