羽生結弦にも影響するのか!? フィギュア今季のルール変更点 (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 中西祐介/アフロスポーツ●写真 photo by AFLO SPORTS

「なぜこのような配点にしたのか、まだ意図がよく分からないところもあります。4回転を奨励するという意味合いか、GOEの減点が大きくなっているので差し引きゼロということなのか。それでもこの点数の変化によって、選手が跳ぼうとか跳ばないという判断をすることにはならないと思います。そこまで大きな変更ではないですから」

 ただスケートアメリカの結果を見ると、やはり得点源の4回転で転倒などの失敗によるGOEでのマイナス4はかなりの打撃となっていた。特にSPで失敗すると、成功させた選手との差を広げるので、フリーでの挽回が難しくなってしまう。

 宇野はSPで後半の4回転を転倒、5点も減点されて4位発進となった。フリーではすべてのジャンプをミスなく成功させて1位だったが、SPでの出遅れが響いて総合2位に留まった。また、昨季の四大陸王者で世界選手権銅メダルのデニス・テン(カザフスタン)はSP、フリーともに4回転で失敗したことが大きく響いて、総合9位(SP6位、フリー11位)に終わっている。

 4回転は成功させれば大きな武器になり、転倒すれば大きく減点される、ハイリスクハイリターンの大技になったのは間違いない。今回の点数配分の変更により、より緊張感のあるジャンプになったといえるのではないだろうか。
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