ホンダを覆う「どんよりした空気」。2台完走もドライバーは不満顔 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「去年はQ1を突破するのにずっと苦労してきたけど、今年はQ3に行けるクルマがあるんだ。そのチャンスを逃したんだから、もちろん苛立ちもするし、特に今日はとてもフラストレーションを感じたよ。コンペティティブだと感じていたし、Q3に行けると思ったからね」(アロンソ)

 予選結果は12位・13位ではあったが、前戦バーレーンGPに続き、予選でQ3に進めるポテンシャルは示した。

「マシンパッケージとしての進化は着実に進んでいると思います。パワーはまだ十分ではないし、車体側も十分ではない。そこはお互いに理解し補い合っていますが、開発は確実に進んでいますし、うまく一発がハマればトップ10に入れるくらいの実力はあると思います。まさにその境界線上を行ったり来たり、というのが現状なんです」(長谷川F1総責任者)

 だが、決勝では他車の降格ペナルティによって11番・12番グリッドからスタートしたにもかかわらず、順位を下げトップ10から遠ざかってフィニッシュすることになってしまった。

「今の我々にとっては、予選一発よりも決勝ペースのほうが課題だ。特にタイヤのデグラデーション(性能低下)をどうコントロールするかだ」

 マクラーレンのあるエンジニアはそう語る。

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