【木村和久連載】みなさん、ゴルフを楽しんでいますか? ラウンドにおける満足度を考えてみた (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa

 これをやっていくと、自分の実力を客観視することができ、将来的には大いなる成長を遂げられると思いますけどね。

 ところで、同じようにコツコツとゴルフをやっていても、障害物に当たってOBになるなど、運悪く叩いてしまうこともしばしばあります。というわけで、次の話はこれです。

(2)叩いた時の心の切り替え
 ゴルフでは叩いた時の対応の仕方によって、人間性が出る、と言われています。ミスが続出し、不運なことが続くと、つい頭にきたり、へこんだりしてしまいますよね。

 自分の場合は通常、最低防衛ラインをまず100として、100を叩かないようにラウンドします。だから、前半のハーフで52なんてスコアが出たら、後半のハーフは47以内を目標に掲げ、そこに意識を全集中します。

 ただし、結果的に100を超えてしまっても、さほど苦にしません。去年の今頃はスランプに陥って、3連続100叩きとか、そういう時期がありましたから。

 あと、叩いた時はスコアのことは忘れて、内容を吟味します。つまり、少しでもいい部分があれば、それを伸ばすことに尽力します。ショットがダメでもパターの調子はいい、ということがあるじゃないですか。そこを拠りどころにしてラウンドするわけです。

 また、気持ちに少しでも余裕ができたら、「今日は叩く日なんだ」と諦め、逆に「なんで叩くんだろう」と原因究明に努めます。次につながることを考えるのです。

叩いてもへこまないよう、常に心の準備をしておきたいものですが...。illustration by Hattori Motonobu叩いてもへこまないよう、常に心の準備をしておきたいものですが...。illustration by Hattori Motonobuこの記事に関連する写真を見る いずれにしても、いつでも100を叩く日は来る――そうやって、常に心の準備をしておけば、叩いてもへこまないと思います。

 だいたいゴルフのピークを終えたオヤジ世代は、年々叩くことが増えるのですから。もうしばらくしたら、自身の最終防衛ラインを110にするつもりですし。

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