三ヶ島かなが「勝てる条件」を宮里藍に質問。さまざま経験談から話をしてくれた答え (2ページ目)

  • 古屋雅章●取材・文 text by Furuya Masaaki
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

――そうしたなかで、メンタル面の強化などを考えたりしましたか。

「その時は特に......。ただ一度、2020年の夏に気持ちがすごく落ち込んで、何をしていいかわからなくなって......。

 それでもその際は、人からいただいた宮里藍さんの著書を読んだら、ゴルフの深いところまで掘ってみようかなという気持ちになってきて。そこからまた、ゴルフが少しずつ楽しくなってきたというか、『やってみよう』という気持ちになりましたね」

――宮里藍さんという存在は、三ヶ島選手にとっても大きな存在ですか。

「はい、憧れの存在です。初めてお会いした時にも、いろいろとアドバイスをしていただきました。それは、何年か前のサントリーレディスの練習ラウンドの時だったのですが、(主催者側が)藍さんへの質問会といった場を設けてくれたので。その際、若手女子プロ10人くらい選ばれて、そこに私も入れてもらえたんです。

 最初はみんな、緊張して何も話せなかったんですけど、私は思いきって『勝てる条件』みたいなことをうかがったんです。そうしたら、藍さんの経験談からさまざまなお話をしてくださいました。今でもよく覚えているのは、(勝つためには)自分を知ること、自分に自信を持つこと、といった話です」

――ところで、2020-2021シーズンは青木翔コーチとスイング改造にも取り組んだと聞いています。

「おおかまに言うと、体を痛めるようなスイングの悪い癖をなくす、ということをやってきました」

――持ち球をドローからフェードに変えていました。

「悪い動きを治した結果ですね。数年前に手首を痛めたのですが、それは手首をこねてドローを打っていたことが原因でした。それで、手首ではなく、体で打てるようにスイングを変えていった結果、(持ち球が)ドローからフェードになりました」

――2022シーズンに向けて、このオフはどういった点を強化しようと思っていますか。

「通常オフは、足りないものを潰して、欠点をなくしていく、という作業をしてきたのですが、リコーカップを勝ってシーズンが終わってしまって、このオフはそれを見つけるのが難しくて......。ですから、いろいろと探りながら、新しいことを取り入れながら、という感じやっています」

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