山本由伸と今永昇太がメジャー新人王争いトップ2? 松井裕樹と三つ巴の可能性も (4ページ目)

  • 宇根夏樹●取材・文 text by Une Natsuki

【野茂英雄以来となるドジャース投手の受賞なるか】

 ホリデイは、2022年のドラフト全体1位選手。父のマット・ホリデイは右打ちの外野手だったが、息子は左打ちの遊撃手だ。レンジャーズのふたりは外野手、シャヌエルは一塁を守る。4人とも昨年はマイナーリーグで出塁率.410以上を記録し、夏にメジャーデビューしたカーターとシャヌエルはメジャーリーグでの出塁率も.400を超えた。

 なお、ドジャースが輩出した新人王は全球団最多の18人だが、今世紀にかぎるとふたりにとどまる。このスパンにレイズから新人王は4人生まれ、受賞者3人も4球団ある。

 山本が新人王を受賞すれば、ドジャースでは2017年のコディ・ベリンジャー(前シカゴ・カブス、現FA)以来で、投手では1995年の野茂以来。今永が受賞なら、カブスでは2015年のクリス・ブライアント(現コロラド・ロッキーズ)以来で、投手では1998年のケリー・ウッド以来となる。

プロフィール

  • 宇根夏樹

    宇根夏樹 (うね・なつき)

    ベースボール・ライター。1968年8月14日生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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