【新車のツボ124】ミニ・コンバーチブル、1台で何度もオイシイ乗り物

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 クルマというのは、屋根を切り飛ばしてオープンカーとするだけで、少なく見積もっても2倍(?)は気持ちよくなる乗り物である。オープンカー経験がなくても、街中で見かけて純粋に「気持ちよさそうだな」と思う人は多いだろう。実際に乗ってみると、たぶん、その想像の3倍(!?)は気持ちいい。

  

 ただ、クルマは安くない買い物だ。実際に買うとなると、実用性だの家族の意見だの、あるいは世間体......と気をつかうポイントはテンコ盛り。「気持ちいいから」という理由だけでクルマ選びができる人は、ごくひと握り。というわけで、オープンカーは大量に売れるものではなく、巨大な自動車メーカーがモトを取れる商品にするのは非常にむずかしい。

 それでも、世の中の景気がよかったりすると、思い出したように、オープンカーがポンと出てくることはある。また、2000年代初頭に電動格納ハードトップが大流行したときには、手頃なコンパクトオープンが国内外で何種類か選べたりもした。

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