苦悩する岡崎慎司。「イメージを払拭するのがすごく大変」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 レスター・シティのFW、ジェイミー・バーディーの快進撃が止まらない――。

 10月24日に行なわれたレスター対クリスタル・パレス戦でも、決勝弾を奪って1−0の勝利に貢献。これでリーグ戦では、第4節のボーンマス戦から7試合連続でゴールを叩き込んだことになる。元オランダ代表FWのルート・ファン・ニステルローイ(当時マンチェスター・ユナイテッド)が持つプレミア連続ゴール記録(10試合)にはまだ届かないものの、得点ランクのトップとなる10点目を決め、最前線からレスターを牽引している。

クリスタル・パレス戦での岡崎慎司は27分しかピッチに立てずクリスタル・パレス戦での岡崎慎司は27分しかピッチに立てず だが、バーディーの爆発の裏で、岡崎慎司は壁に直面している。第4節のボーンマス戦以来、6試合ぶりに先発メンバーから外れ、ベンチから戦況を見守った。さらに、「彼の決定力は本当にすごい」(岡崎)というイングランド代表FWが得点を重ねる一方、日本代表FWは8月15日の第2節ウェストハム戦からゴールがなく、英紙の紙面でその名が踊る回数も減ってきている。守備での貢献は誰もが認めるところだが、FWのポジションに身を置いている以上、当然ゴールやアシストの結果も評価対象のひとつである。なかなか2点目を奪うことができない現状について、岡崎は次のように分析する。

「ワントップ(バーディー)が点を獲る流れができていて、自分としては難しさを感じている。『ここ』というところにボールが回ってくるのが、あっても(1試合で)1回です」

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