ロコ・ソラーレ吉田知那美が「これって普通だとあまり使わない言葉なのか」と驚き 話題になったあのフレーズとPCCCでの激闘を語る (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro

 話題になっていたさっちゃんのラスト1投の「決死のドロー」ですが、あの試合に関わらず、ゆりにも、ゆうみにも、私にも、もう「これが決まらなかったら終わる」というような、捨て身で攻めていくショットがどこかで必ずあります。定義をするのであれば、ひとりでは決めることができないのが、「決死のドロー」「決死の一投」だと考えています。

 これから続くシーズン後半戦も「4人で各20投」ではなく、「全員で80投」。そんなロコ・ソラーレなりの、「決死」で挑んでいきたいと思います。

 男子のナショナルコーチ、ボブ・アーセルコーチの地元であるケロウナという街は、湖も山も空も丘も本当に美しく、リラックスして過ごすことができました。

 テレビで応援してくれた方、現地まで駆けつけてくれた方、たくさん差し入れをしてくれたケロウナ在住の方、美味しいおにぎりを毎日届けてくれた全農さん、本当にありがとうございました。また、しびれる試合をお見せできるように精進していきますので、私たちのカーリングを見守っていただけるとうれしいです。

吉田知那美(よしだ・ちなみ)
1991年7月26日生まれ。北海道北見市出身。幼少の頃からカーリングをはじめ、常呂中学校時代に日本選手権で3位になるなどして脚光を浴びる。2011年、北海道銀行フォルティウス(当時)入り。2014年ソチ五輪に出場し、5位入賞に貢献。その後、2014年6月にロコ ・ソラーレに加入。2016年世界選手権で準優勝という快挙を遂げると、2018年平昌五輪で銅メダル、2022年北京五輪で銀メダルを獲得した。2022年夏に結婚。趣味は料理で特技は食べっぷりと飲みっぷり

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