【F1】いよいよ欧州ラウンド。マクラーレン・ホンダの秘策は? (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 しかし、開発が一切行なわれていないわけではない。むしろ、各メーカーは常に開発競争にしのぎを削っている。

「開発凍結というと誤解されるかもしれませんが、開発したものを実際に使用するのが禁止されているだけで、開発そのものは何をやっても構わないんです。ですから、各メーカーのファクトリーでは常に開発は行なわれていますし、我々もそうです」(新井)

 信頼性に問題があった場合、FIAに申請して認められれば改良が許されているが(開幕からホンダが施してきたハードウェアの変更はこれに沿ったもの)、性能が向上するような変更は認められていない。ただし、「トークン」と呼ばれるポイント制による特例開発だけが認められている。各メーカーは、与えられた「トークン」の範囲内で開発箇所を選ぶことができる。

 ホンダ以外の3メーカー(メルセデス、フェラーリ、ルノー)は、2015年の開幕までに一定数のトークンを使って開発を進めてきたが、シーズン中の開発のために一部を残している。ホンダにも3メーカーの残り数の平均である9つの「トークン」が与えられている。パワー面で後れをとっているホンダにとって、この「性能を向上させるための開発」が重要になる。

「(メルセデスAMGに)追いつき追い越すために我々もいろんなことを考えています。でも、ハードの改良というのは難しいんです。中途半端な段階でトークンを使っても、差が縮まらないのでは使った意味がないし、逆に時間をかけて熟成を進めても、シーズン終盤ではしょうがない。どこまでに(開発を)完成させていつ入れるのか、という判断が伴うわけです」(新井)

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