オークスまであと5日。3歳世代の「最強牝馬」がついに見えた (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 5位は、桜花賞3着のアットザシーサイド。ただ、ポイントアップはジュエラー回避によるもので、識者たちの見解はいずれも辛めだった。

市丸氏

「タイムフィルター指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)では、シンハライトに次ぐ2位。しかし、能力差があって、1位逆転は難しいでしょう。この母系からは、マイラー、短距離馬、ダート馬が数多く出ている点も、オークスでは不安視されるところ。2着争いに加わるのも、やや厳しいかもしれません」

 その他、総合ランキングには入らなかったものの、有力馬がことごとく戦列を離れていく中で、何頭かの穴馬候補の名が識者たちから挙がってきた。

木南氏
「完成度という点においては、桜花賞組にまったく及ばないのですが、血統面から断然の魅力を感じるのが、スイートピーSを勝ったジェラシー。近親にフサイチコンコルド、アンライバルド、ヴィクトリーらがいる血統で、芝2400mという舞台で大駆けが期待できます」

土屋氏
フロンテアクイーンは、クイーンC(2月13日/東京・芝1600m)ではメジャーエンブレムに突き放されたものの、最後までしっかり伸びて2着。久々のフローラSでも、2着馬とは差のない4着と健闘しました。出遅れ癖も解消されて、タフな流れになるようであれば、上位争いを演じる可能性は十分にあります」

 メジャーエンブレム、ジュエラーが不在のオークス。確かに“飛車角落ち”という感は否めない。それでも、3歳牝馬の世代トップを決める大一番である。見応えのある勝負が繰り広げられることを期待したい。

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