稲見萌寧、吉田優利、西郷真央は今季米ツアーで通用するか 3人のプレーの特長や可能性を永久シードプロが分析 (2ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki


photo by Getty Imagesphoto by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る西郷真央(さいごう・まお)
2001年10月8日生まれ。千葉県出身。2023年ツアー優勝1回。メルセデスランキング14位。獲得賞金6775万4742円(18位)。身長158cm。血液型AB。

 2023年シーズンには、海外の試合にも積極的にチャレンジした西郷真央さん。難しいセッティングや環境のなかで身につけてきたショット力の向上は、その成果と言えるでしょう。

 パーオン率は、2022年シーズンの71.3564(10位)から2023年シーズンは74.8264(4位)とアップ。その結果、平均バーディー数も2022年シーズンの3.4675(11位)から2023年シーズンは3.8594(6位)へと上昇し、積極的なゴルフができていた印象があります。

 2023年シーズンのドライビングディスタンスは245.81(22位)でしたが、彼女の体格からすれば、十分に飛ばせていると思います。ただそれに関して、米ツアーで戦うなかで西郷さんがどう感じるか。

 海外では、「ハァ~」とため息をついてしまうほど飛距離が出る選手がいますし、地域によっては乾燥した気候でボールがより飛んだりするので、選手によって「自分ももっと飛ばそう」と思って"振り出す"ようになることがあります。そこは、注意すべきポイントでしょうね。

 西郷さんはパーオン率がよくて、アイアンのショット力には自信があるわけですから、飛距離は気にせず、その部分で勝負する気持ちでやってもらいたいです。

 2023年に海外のゴルフ場を数多く回ったことで、芝質の違いへの戸惑いも比較的少ないかもしれません。もはや課題は絞れていることでしょうから、早い段階で結果を出してくれることを期待したいですね。

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