アン・シネ「引退する、とは一度も言葉にしたことはありませんでした」4年のブランクがありながら来季ツアーの出場権を得られたわけ (3ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook

(心がけていたのは)風が吹いても集中力を切らさず、チャンスがくるのを待つこと。風が強いとセカンドで(ピンに)ぴったりつかないこともあるのですが、そういう時は果敢にバーディーを狙うよりも、確実にパーを取っていこうとマネジメントしていました」

 12月18日で33歳になるが、落ちついたプレーぶりとマネジメントは、4年前に日本でプレーしていた時とは明らかに違っていた。

 新たに自分の居場所をみつけたアン・シネ。来季は開幕戦から注目選手のひとりとして、メディアからも注目され、多くのギャラリーを引き連れていくのだろう。それは、彼女も楽しみにしているようだ。

「日本のファンの方は、今も私に応援メッセージをくれたりしています。また、『日本で見たい』と言ってくれる人たちもいると聞いています。日本はツアープレーヤーとして最後にプレーした場所でもあるので、来年は再び、その機会が訪れてくれることがとても楽しみです。とにかく試合に出るからには、優勝を目指したいです」

 5年ぶりの日本ツアー。注目度と話題性は十分だ。

「来年は私の新たな挑戦の年。プロゴルファーとしての"アン・シネ"を見せたい」

 2024年シーズン、そう意気込む"新生セクシークイーン"から目が離せない。

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