今季期待の美人ゴルファー・松森彩夏「夢は五輪と海外メジャー」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 高橋明宏●撮影 photo by Takahashi Akihiro

 高校に進学してからも、練習漬けの毎日だった。夜遅くまでボールを打ち込んで、帰宅したらすぐに就寝という日々を繰り返した。休日もゴルフ。両親と妹と家族4人でコースやショートコースをラウンドして、アイアンショットやショートゲームの技術を磨いた。

 そうした生活の中で息が詰まってしまう日も、当然あった。そのときは、一日完全オフにして、目いっぱい遊んだ。そうすることで、翌日からまたゴルフに集中して取り組むことができた。その成果が、2013年のプロテストで一発合格という形に出た。そして、いよいよ今季、ツアー本格参戦を果たす。

 このオフ、松森は江連プロたちとタイ合宿を行なって、自らの課題に取り組んできた。

「このオフや合宿で主にやってきたのは、アプローチとパットです。ショットが悪くても、パープレイで回れる人は、リカバリーがしっかりできていますから。自分もそこの技術が上がれば、もっとスコアがよくなると思うんです。このオフにはもうひとつ、フィジカルの強化を重点的にやってきました。筋肉をつけて、体重を増やすことが目的でした。

 あと、(ツアーに臨むうえで)大切なのはコンディション作りですね。プロになる前は、プロの試合を見ていて、技術のことばかり気になっていたんです。でも、プロになってからは、技術以上にコンディションが重要、ということがわかりました。1年間、コンディションをどう整えて戦っていくのか、それが大きなカギになると思います。また、片山(晋呉)プロからは、『1年間プレイしていると、悪いときのほうが多いから、そのときにどれだけネガティブにならずにプレイできるか。次の試合のために、と思って、常に前向きにプレイすることが大事』というアドバイスを受けました。その言葉も忘れないようにして、調子が悪いときでも目の前の一打、一打を大切にプレイしていきたいと思います」

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