リバプール、マンチェスター・C、アーセナルの三つ巴の優勝争いを抜け出すのはどこだ? プレミアリーグの面白すぎる終盤戦を水沼貴史が解説 (5ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【壮絶な上位3チームの優勝争い】

 今季の優勝争いは現在1位のリバプール、2位のマンチェスター・シティ、3位のアーセナルの3つに絞られただろう。1位から3位まで勝ち点差2とあまりに拮抗しているため、優勝の行方は正直わからない。

 ただ、3連覇中のシティは、ここからの戦いを熟知しているし、昨季もそうだったが終盤でほとんど負けない勝負強さ、メンタリティがある。また、ケガで離脱していたアーリング・ハーランド、ケビン・デ・ブライネら役者が復帰し、凄まじい活躍をしている。その他のケガ人もほぼおらず、現時点ではわずかにシティが優位だと思っている。

 アーセナルは昨季と違って追う立場であることによって、ここから先は安定したメンタルで戦えるかもしれない。ハマった時の攻撃力はすごいし、パスワークは非常に綺麗だ。ただ、綺麗なだけではなく、厳しい戦いのなかで勝ちきらなければいけない。ギリギリの戦いでどれだけ勝ち点を取りこぼさないか。ミケル・アルテタ監督の選手のやりくりを含め、采配に注目したい。

 首位を走るリバプールは、ケガ人さえこんな状況でなければ、優勝最有力に推したいところだ。とにかく中盤から前線の負傷離脱している主力選手たちをどれだけ回復させ、スカッドに戻すことができるか。それまでは我慢の試合が続くなかで、遠藤の活躍が必須だろう。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る