セレッソ清武弘嗣にとって香川真司とは?「常に追いかけ、なかなか追い越せない存在。ふたりで牽引できれば」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

 そのなかで引退となったので、ショックはありました。引退する時に連絡をくれて、『あとはキヨに託した』って言ってきたので、『俺はもうちょいがんばるわ』って祐樹に返したんですけど、寂しさもあったし、自分も引退してもおかしくない年齢なんだっていうのをあらためて気づかされたんですよ。

 一方で、蛍とかサコとか高徳があれだけ走って、闘って、優勝に導いた事実もあるわけで、その姿っていうのは僕自身も重ね合わせることができるもの。だから、今年1年が本当に勝負だと思っています。いつ引退という時が来てもおかしくないわけですから。まず今年は、ケガをせずに1年間走り続けること。先のことを考えるのは、そこからですかね」

<了>


【profile】
清武弘嗣(きよたけ・ひろし)
1989年11月12日生まれ、大分県大分市出身。大分トリニータのアカデミー出身で2008年にトップチームに昇格。2010年に大分のJ2降格・財政難に伴いセレッソ大阪へ移籍し、その後レギュラーの座を掴む。2012年から欧州に舞台を移し、ニュルンベルク(2012〜2014)→ハノーファー(2014〜2016)→セビージャ(2016〜2017)でプレー。2017年より古巣のC大阪に所属する。日本代表43試合5得点。ポジション=MF。身長172cm、体重66kg。

プロフィール

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

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