セレッソ清武弘嗣にとって香川真司とは?「常に追いかけ、なかなか追い越せない存在。ふたりで牽引できれば」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

── 2010年の時は一緒にプレーする機会も少なかったですよね。

「重なった時期も短いですし、同時にピッチに立ったことはほとんどなかったですね。真司くんが移籍する前の最後の試合でも、終了間際に真司くんと僕が交代したので。本当に一緒にピッチに立ったのは10分もないくらい。去年も最後の2試合だけですから。時間的には合わせて50分くらいで」

── 代表ではあったと思いますが、セレッソでのふたりの競演は、今年の楽しみのひとつです。

「そうですね。今年はチームが明確にリーグ優勝という目標を掲げているなかで、そこに向けて僕もそうだし、真司くんもすごく責任がある立場だと思う。どういうふうにチームをいい状態に持っていくかっていうのは僕たちの役割なので、ふたりで牽引できればと思っています」

── 昨年のセレッソは途中まで上位争いを演じていましたけど、終盤に得点力不足を露呈し、失速してしまいました。外から見ていて、その状況をどのように感じていましたか。

「最初のほうは4-4-2でやっていて、途中から4-3-3に変えたんですけど、そんなに負けなかったんですよ。でも、最後のほうはボールを保持することにこだわる一方で、ファイナルゾーンまではなかなか行けない状況になってしまった。速く攻めるのか、保持するのかという部分で、チームとしてうまくバランスが取れていなかったと思います。

 やっぱり、最終的にゴールを取らないといけないなかで、前に行く力が少なかったっていうのは見ていて思ったし、出場した最後の2試合でも感じました。もっとみんなで話して、やり方だったり、役割だったりを、はっきりしたほうがよかったのかなと。

 でも、僕はチームに入れてなかったので、僕が口出しするのもまた違うのかなと。それこそ真司くんが中心となってチームをまとめてくれたと思うので、勝てなかったですけど、チームとしてはそこまで大崩れはしなかったのかなとは思います」

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