セレッソ清武弘嗣にとって香川真司とは?「常に追いかけ、なかなか追い越せない存在。ふたりで牽引できれば」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

── 昨年は清武選手と同年代の選手が中心となったヴィッセル神戸が悲願の初優勝を成し遂げました。彼らにも刺激を受けているのでは?

「本当にすごかったですよね。もう、感動しましたよ。特に(山口)蛍のキャプテンシーがすごかった。彼とは仲がいいので、ふだんからよく話すんですけど、あの個性的な集団を引っ張っていくために、本当にがんばっているなと。

 サコ(大迫勇也)とか(酒井)高徳とかもすごいとは思いますけど『蛍あっての神戸だな』っていうのをすごく感じていた。もちろん、優勝されて悔しかったですけど、うれしい気持ちのほうが大きかったかもしれないですね」

── 次はセレッソの番ですね。

「近年はフロンターレとマリノスが強かったですけど、去年神戸が優勝したことで、また変わってくるんじゃないですかね。そもそもJリーグはそんなに力の差がないので、正直、どこが優勝するかわからないじゃないですか。去年の神戸に関しては本当に勝負強かったし、過去の優勝チームも必ずそういう要素を持っていた。

 本当に強いチームって、メンタル的に崩れないんですよね。それはベテランがうまく支えているから。それがあるから若手も思いきってできるし、成長もできる。セレッソもそういうチームだと思うので、チャンスはあると思っています」

── 同年代の選手の活躍に刺激を受ける一方で、ロンドン五輪代表チームの盟友だった大津祐樹選手が昨シーズン限りで引退しました。

「寂しいですね。祐樹には手術をした時のドクターを紹介してもらったんで、かなりお世話になったんですよ。祐樹も去年、大ケガをして、手術をして、復帰したんですけど、復帰後の彼のプレーを見て『ここまでできるようになったんだ』って驚かされたんですよね。

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