セレッソ清武弘嗣にとって香川真司とは?「常に追いかけ、なかなか追い越せない存在。ふたりで牽引できれば」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

── そこのあたりが今季のテーマとなっていくわけですね。

「そうですね。監督をはじめ、スタッフ陣がしっかりと提示してくれていますし、さっきも言ったように『リーグ優勝』という目標を掲げているので、そこに向けてスタートからやっていかないといけないし、常に勝利を手にできるようなチームになっていかないといけないと思います」

── これまで5年連続でキャプテンを務めてきましたが、優勝のためにはそのリーダーシップがさらに求められるのでは?

「そうですね。ただ、今年はチームのこともそうですけど、まずは自分自身にフォーカスしたいですね。長い間、サッカーができなかった分、周りになかなか目を向けられないというか、本当に自分がどのぐらいできるのかっていうところに力を注いでいきたい。

 自分がこれからどういう形で生きていくのかっていうのも、すごく楽しみなんですよ。1年のブランクってやっぱり大きい。年齢的なこともあるので、焦ることなく、まずはそこにフォーカスしてやっていきたいですね。もちろん、チーム全体のことも見ないといけないのは当然のこと。そことのバランスをうまく折り合いをつけながらやれればいいと思います」

── 今年でセレッソの在籍年数は通算11年目を数えます。これは歴代の所属選手のなかでも、そうとう長いほうですね。

「長いですね。今年は一番長かったマル(丸橋祐介/現・サガン鳥栖)もいなくなったので。そこは寂しさもあるけど、選手が入れ替わるのは毎年のことですからね。

 僕も去年で契約が最終年だったんですけど、こうやって延長してもらえたので感謝しかないです。本当に長くこのクラブにいさせてもらっていますし、だからこそこのクラブで優勝したいという想いは強く持っています。

 ルヴァンカップと天皇杯は獲ったので、あとはそこだけですからね。去年、真司くんが帰ってきて、今年はクラブ設立30周年ということで、周囲からの期待値も相当高まっています。それに応えられるように、しっかりとやっていきたいですね」

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る